ふたりで遊ぶ予定だったのに、約束してたユミちゃんは、佐藤さんっていう知らない人とも約束をしてました。
いきさつを聞かないまま3人でファミレスでお茶しながら、ちょっとずつ「佐藤さんって誰?」みたいなのを聞いてきます。
そういえば、こないだユミちゃんとファミレスにいたときに、席にやって来た人でした。
あのときは、わたしが席を立って帰ったのですけど、、、
ユミちゃんが働いてるお店のお客さんで、常連さんらしく仲が良さそうでした。
ふたりとも慣れていて上手く話してくれるので、初対面のわたしでも、よそよそしいっていうのはあまり感じませんでした。
会社はそれなりの役職みたいで、わりと自由に時間が使えるそうで、連絡が入れば急に忙しくなることもあるそうです。
やっぱり偉くなると人に会うことも多いだろうから、初対面とか関係なく話ができるんだろうなって思いました。
夕方になったくらいの時間まで、ファミレスにいました。
それでも飽きなかったので、帰る気もなくしゃべってたのですけど、ユミちゃんは電話で外に出て行きました。
しばらくして戻ってきて、
「ゴメン、子供を迎えに行かなきゃ」と。。
「じゃあ帰ろっか」ってわたしが言うと、
ユミちゃんが「まだいたら良いよ」と言って、佐藤さんにも「ね!まだしゃべってきなよ」と。
さすがに初対面の佐藤さんとおしゃべりを続けるのもチョット・・・
って感じなので、「帰るよ〜」って答えると、佐藤さんも「もうちょっと遊んでいこうよ」って言ってきました。
ユミちゃんも「旦那さんまだなんでしょ?」と勧めてきます。
なんだかふたりに強力にオススメされて、断れなくなって、ユミちゃんを見送りました。
同級生がいたから話も弾んだと思うのだけど、さすがに佐藤さんとは共通点もないし話しづらいなぁと思ってました。
高校のころのユミちゃんの話や、当時のわたしのこと。
最近のできごととか、いろいろと気を遣って話をしてくれてるみたい。
佐藤さんとふたりきりになって気まずかったのだけど、ちょっとずつそれにも慣れて普通に話ができるようになってました。
慣れれば話しているのもけっこう楽しくて、
「今日は何時まで良いの?」と聞かれました。
「晩ご飯まではユミちゃんと一緒に食べる予定でした」
って答えると、佐藤さんから
「じゃあ代わりにオレと晩メシしようか」
と誘われました。
でも正直なところ、ドリンクバーも飲んだのでお腹が空いてない。。。
「けっこう飲んだのであまりお腹空かないですよね」
「でもファミレスも飽きたでしょ」
佐藤さんはそう言ってレシートを持って席を立ちました。
「どこ行きます?」なんて言いながら、わたしもバッグを持ってトイレに。。
ユミちゃんにメールしたら、すぐ返信。
「おごってもらって〜」
佐藤さんはお会計をして外で待ってました。
代金は佐藤さん持ちでした。
「すぐそこだからオレの車で行こうよ」って言って佐藤さんの車に誘われました。
わたしも地元だからお店の心当たりはあるのだけど、どこに行くのかも分からない。
けど、すぐそこだから近いんだろうなと思って、車に乗りました。
「ちょっと近くに良いとこあるから寄り道してくよ」
佐藤さんの車は、お店から少し離れて住宅街の上の方へ登ってきます。
窓の景色がだんだん高くなって、夜景がキラキラしてて良い感じ。

車を停めてもらうと、すぐ近くの夜景がとってもキレイでした。
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