ネットで知り合ったひと

昔、ネットを家に繋いで遊び始めてたころ、チャットにハマってた時期がありました。
20代前半の頃。
ネット上でいろんな人と知り合って、いろんな話をしてました。
そんな中で、気の合う人もチラホラと出てきてお互いに悩み事を話すこともあって、身近にいる友達とはちょっと違う感覚が楽しいと思ったこともありました。
そうやって話す相手は、だいたい男性です。
もちろん同性の友達もできたんですけど、どちらかというと男の人から話してもらうことが多くて、聞き手になってることもしばしば。
そんなところから自分のことを話したり。
聞いてもらったり。
あるとき、同性の友達と遊ぶことになりました。
話している中で、たまたま一致してた趣味から話が盛り上がって「今度一緒に!」という感じでした。
仲良く話してても実際に会うのとは違ってて、リアル感というか存在感がものすごく新鮮でした。
でもお互いのことは十分に話してよく知ってるんです。
1日中一緒に遊んで、とっても楽しい時間でした。
あれから・・
わたしはタガが外れたっていうとちょっと大袈裟だけど、知り合った人と遊ぶことを何人か繰り返しました。
同姓ばかりではなくて、中には男の人もいたし、遠いところに住んでいる人もいました。
どんな人でもみんな新鮮な感じで、顔を見るまでのドキドキ感がもの凄くて。
心臓のドキドキで地面が揺れてるんじゃ?って思うくらい。
3人目に会った人でした。
何人かいた仲良しの中のひとり。
それまで、わたしは男女2人と会ったことがあったので、もう慣れてきてたところもありました。
年は10歳くらい年上。
住んでいるところは高速道路で1時間とちょっと。
当時のわたしとしては、意外と近いところの人だって感じてました。
距離の気軽さもあって、それまでの二人と比べると早めに会う約束をしていたと思います。


わたしの家から2駅くらい離れたところの駅前で待ち合わせをしました。
ちょっと早めに着いて、コンビニに入ったりブラブラしながら待ってるとケータイに連絡。
周りを見回してそれっぽい人を探していると、白い車にから下りてくるそれっぽい人がいました。
おたがいに「こんにちは」の挨拶と名前と。
名前はナオクンみたいな感じでした(仮
それまで何時間、何十時間と話していたと思います。
初めて会ってるんですけど、気心が知れている感じ。
車に乗せてもらって近くのファミレスで簡単にお昼ご飯をしてドライブに出かけました。
どんな話からそうなったのかは覚えてないんですけど、お城とか古い街並みとか路地とか、そういう古い印象のものを見て回ろうっていう感じだったと思います。
当時のわたしはそんなに遠出もしないので、ちょっと離れると何でも珍しくて、進行方向もなんとなくしか分からなかったですけど楽しみました。
夕方、薄暗くなったころ。
車に乗ってたり歩いたりで疲れたので、すこし早めの夕飯に焼肉に行きました。
まだ見たいものも残っていて、でも時間も限られているので、「これからどうする?」っていう話になりました。
だいたいわたしの家までは2時間くらい。
ナオクンの家までは4時間掛からないくらい。
「もう1つくらい行こうか?」と・・
「ちょっと疲れたから」と言って長めに座っていたら、お店の外に出る頃には真っ暗でした。
30分くらい車を走らせて着いたところももちろん暗くて、街頭の灯りがあるくらい。
ふたりでウロウロとしながら周りを歩いていると、ナオクンが手を繋いできたので、その場の雰囲気でわたしも手を握り返しました。
ナオクンは立ち止まって言いました。
「遅くなりそうだから泊まってって良い?」
わたしの頭の中は「???」っていう感じ。
頭のなかを整理しながらナオクンを見つめると、サッとキスをされました。
これまでたくさん話してよく知っているつもりだし、一緒に遊んでも楽しかったし。
嫌な感じをしたこともなかったです。
最初のキスで逃げなかったので、2回目のキスは長かったです。
泊まっていくというナオクンの車に乗って、一緒にラブホテルへと入りました。

コメント

  1. じゅん より:

    若い時はそんなことばかりでした。