とても温かくて

スーさんが、わたしに会いたがるときの用とか、目的なんてだいたい同じだし。
そんなことは分かりきっているのだけど。

だから、きっと、相手にとっては都合が良いし、手っ取り早いって感じだと思います。

会って、少しの間は話していたり、近くを散歩しながらいたけれど。

どのタイミングからか、スーさんに手を引かれて、ぴたっと体を寄せるように歩いてました。

距離が近すぎるのは歩きづらいし、そうしたいという気分ではなかったけれど、手を引かれるまま、体を寄せられるまま。
少し歩くペースが落ちるようにも感じるけれど、きっと歩きたいわけじゃないのだろうから。

その様子に、わたしも合わせるようにしました。

でも、お互いに歩きづらいから、ちょっとした段差で躓くようなこともあるし、自分の足に引っかけるようなこともあるし。
とてもバランスが良い状態じゃなかったです。

それが都合が良いのか、どうなのかは分からないけれど。
スーさんは、お互いによろけるから、背中を押さえるような、肩を抱くような仕草を取ることも多くなって。

「車に戻りますか」
って。

そもそも歩きたいわけじゃなかったのは、お互いに共通していたことだから、そのことに頷かない理由も無くて。
わたしも
「戻りましょうか」
って答えました。

陽の当たっていた車の中は、とても温かくて。
スーさんの車に乗せてもらったのだけれど、シートもポカポカしていて、お昼寝ができそうなくらい。

外を歩いてきたばかりで、ほどよく体が温まっていて、その上でのシートの温かさで、スーさんにはそれがちょっと暑かったみたいでした。
わたしはなんともなかったのだけれど、スーさんは「あっつい」と言いながら、手のひらで額の汗を拭ったり、ティッシュで顔を拭いたり。

「暑くない?」
と聞かれても、わたしには「ちょうど良い」っていうような感じでした。

そんな様子に、スーさんは「本当に?」と疑いながら、わたしの額に手をやってみたり。

耳の裏や、首元、そっと片方の手で触れて、「本当だ」と言いながら。

それから脇腹に手を移すと、体の上をなぞるようにしながら、すっと上の方にスライドさせます。

おへその横から、あばら骨の上を移動して。
片手で脇の下に触れるようなところから、胸を寄せるようにして。

「さわっちゃった」
と言いながら、寄せた胸を手のひらで包みました。

されるがまま。

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