背中越しに抱えられて、胸を掴まれて

すべてのことが終わったとき。

ベッドから起き上がって。
壁に手を突いて。

体じゅうの力が抜けて、ちょっとフラッとしてしまうようなときに。
支えてもらえるのは安心感があります。

それまで、わたしのうえに覆いかぶさっていた体が、力の入らなくて足元のおぼつかないわたしを、抱えるようにして。

ほっとする瞬間なのに。
抱きかかえられたときの手元は、お腹を抱えるように撫でていたり。
胸を掴むようにしていたり。

一瞬でも感じた安心は、勘違いだったと思えるような早さで、別の感触に変わってしまうような。。

壁に手をついて、背を向けていたことがいけなかったのか。
その姿勢が、なにか興味をそそるようなことでもあったのか。。

背中越しに抱えられて、胸を掴まれて。
脇の下から、両方の胸を鷲づかみにされたまま。
ときどき、胸の先を摘まむようにされたり、ぎゅっと握られたり。

そのうち、胸を触れていた両手の片側が、お腹やおへそを通って。
足の付け根を撫でたと思ったら、足と足の間に潜り込んでいきます。

立ち上がったときは、意識しなくても、太ももや膝に力がこもっているものだと思うけれど。
そこに触れられたときは、こんなにも力が抜けるんだと思うくらいに不安定で。

もともと。
支えられないとフラついてしまうくらいだから。
触れられれば、体のバランスは一気に無くなってしまうくらい。

さっきまで、大きく固くなったのが差し入れられていたのに。
少し指で触れられただけでも、同じような感覚で、また力が抜けてしまって。

もう抱えられているだけでは、どうにもならないくらい。
自分の体重のぜんぶで壁に寄りかかって。
ただ、ぞわぞわとするような感覚に耐えるような、身を任せるような。

体から溢れるものが止まらないような。

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