10日ぐらいまえです。
ばったりとナカムラさんに会ってしまいました。
ただSNS上で、会話を楽しむだけの間柄で。
わたしはあまり気が合わないと思っていて、できれば距離を置くぐらいがちょうど良いと思っていました。
わたしが散歩をしようと思っていて。
偶然、その日は、いつもと違うところを歩いてみようと思って。
車に乗って歩きに出かけるなんていうことをしました。
普段と違う公園へ歩きに行こうと思ったので。
特に、そこの公園に目当てのものがあったわけではなくて。
ドライブもできるし、体も動かせるし。
一石二鳥ぐらいのつもりで出かけていました。
なのに、その出かけた先に、ナカムラさんがいるとも思っていませんでした。
家からは1時間ぐらいのところです。
たぶん、ナカムラさんの家からも、けっこう離れていて、わたしは会うはずもない場所だと思っていました。
なのに、そこにいて。
歩きはじめて30分も経たないうちだと思います。
公園をグルグルして、ちょっと外に出て歩道を歩いたりして、周りを散策するようなつもりでいました。
そうしたら、公園の入口のところで、会ってしまって。
わたしは公園の外に出ようとするところ。
ナカムラさんは中に入ろうとするところで。
SNS上では放置もしているけれど・・・
でも、どちらかといえば話している方で。
まさか面と向かって、無視をするようなこともできないし。
今までの経緯で、素っ気なく対応するのも、そのときは思えなくて。
目の前にいたら、いちおうは、それなりに接しないと。。
性格も考え方も合わないなと思っているけれど。
嫌っていたり、嫌だなと思っているほどではなくて。
ただ、面倒だなとは思うことはあって。
ナカムラさんに対して、そういう印象でいて、まさかバッタリと会うことになるとは思ってもいなくて。
普通に擦れ違うときに、パッと目が合って、「あ!」という感じになるのは、とても驚いたし、どう受け答えをしたら良いのかも分かりませんでした。
わたしは歩き回っている最中で、ナカムラさんはカメラを片手に、花壇の花とか、緑を撮っていたみたいでした。
仕事で撮る写真は、シャンプーとか、化粧品のようなものだと聞いていて、写真を撮ること自体は好きだと、前に話していました。
わたしと同じように、暇な時間に出て歩いていたようでした。
あ!と思ったまま、言葉も出せないで挨拶もしなかったら、ナカムラさんの方から「こんにちは」と、「こんなところでどうしたの?」というような声をかけてくれました。
わたしは、「こんにちは」が返せたかも覚えていないのだけれど。
聞かれるままに「散歩に来ました」ということを伝えました。
お互いに、ここへ何をしに来たのかを話すような感じで、わたしが散歩、ナカムラさんが写真。
時間があって、ここへきたのは同じという感じでした。
急なことだったから、わたしは何を話して良いかも浮かんでこなくて、ナカムラさんもスラスラと話しているわけじゃなかったのだけど。
でも、聞かれたことに答えたり、何をしていたのかを聞いたりしているうちに、一緒に散歩をすることになってしまいました。
知り合いで、同じように時間があって、公園内を歩き回ってるのも同じだったら、そういうふうになるのも不思議はないのだけれど。
カメラを持ってウロウロとして、ときどきカメラを構えたり、しゃがみこんだり。
わたしはそのあとについて、ウロウロとして、話の相手をしたり。
ただ、とても暑くて、あまり長い時間、外を歩き回るのは辛くて。
わたしが歩きにくるだけなら、気が済むまで体を動かして、サッと帰って涼むのだけれど。
ナカムラさんが一緒だと、いちおうは合わせるし、帰るにしても様子を見てタイミングも合わせるし。
でも暑いから、そろそろ・・・と思っていたのは、ナカムラさんも同じだったみたいで。
どこかで冷たいものを飲んで休もうと言ってくれました。
わたしは、それなりに体を動かして運動をするために来てて、汗をかく前提で。
ナカムラさんはのんびりと歩いてカメラを構える前提で。
どこかのお店へ行くような感じでもなかったこともあって、ナカムラさんが自動販売機でスポーツドリンクを買ってきてくれました。
日影になっているベンチに座っていても、風は温かくて、涼んでいるような感じでもなかったのだけど。
でも、公園のベンチくらいしか座って休めるところもなくて。
ベンチで温風に当たりながら、ダラッとしているところを、ときどき、ナカムラさんがカメラを構えて。
格好もだし、そもそもそのつもりもないし、あまり撮られたくないから、そう伝えたのだけど。
ナカムラさんは
「ちょっとだけ」
というような言い方をして、ときどき、カチカチとカメラを構えてて。
あたらしく水分を体に入れたからか、じっとしていても、汗が湧いて出てくるみたいでした。
ナカムラさんも汗だくで、顔も、背中もびっしょりになってきていて。
それを「すごいな」と思って見ていたら、
「汗大丈夫?暑い?」
と声を掛けてくれて。
暑いから帰ろうかと思ってることを伝えました。
そんなに話が盛り上がっているわけでもないし、話したり黙ったりの繰り返しみたいな感じだったし。
そもそも会う気もなかったから、良いタイミングだと思いました。
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