手を握って体を寄せて

いつもいつも「良いことか悪いことか・・・」なんて書くのも、どうなのかなって思います。

「良いことじゃないけれど」っていうのもよく書いている気がします。

そういうブログで良いんだって思ってるけど、人としてわたしがそれで良いのかっていうのもあるし。。。
ブログどうこうよりも、そっちの方が大事なことだし。

やっぱりモヤモヤする時期なのかもしれないです。

一昨日くらい。

旦那さんに黙って夜中に外出をしました。

寝ている時間帯。

ちょっとコンビニへ行くっていうのとはワケが違います。

前に登録していたサイトで、ちょっと会ってみようかなと思えることがあって、夜の時間帯しか無いこともあったのと。。。

そのときの勢いみたいなものと。

真っ暗な中、隣の隣の町まで行きました。

待ち合わせをしたコンビニでコーヒーを買って、深夜に立ち話っていうわけにもならなくて、相手の方の車の助手席に座りました。

なんとなく身の上話みたいなことは聞いていました。

どんなひとで、どんな思いがあって。。
抱えている思いとか、吐き出せないこととか。

そんな中で、良いとは思わないけど登録してみようと思ったっていう気持ちも、なんだか頭では分かったような気がしています。

相手のひとに対して、そんな安心感があって、初めてだけどちょっと話しやすいような雰囲気もありました。

今日は何をしていたのか、ふだんは何をしているのか。
そんな何気ないことを車の中で話しました。

でも、10分や15分も話すと話題もなくなって、コンビニの灯りだけの真っ暗な中では、外の様子も話題にできないです。

「雰囲気変えましょうか?」
という相手のひとの言葉で車はどこかへ向かいました。

どこっていうこともなくて。
お互いにどこへ行きたいということもなくて。

「どうします?」みたいな、「ここは?」とか「あそこは?」とか。
そういう感じに車は挙動不審な走りをしていたと思います。

川の見える高架橋の下に車が停められるスペースがありました。

川の方へ向いて車を停めて、まっくらな川を見て、また何気ないことを話して。

「こういうのは良くあるんですか?」
と聞いたら、初めてだって言っていました。

不慣れな感じとか、様子を伺うような感じは、そういうところからなんだって納得。

いちおう時間を気にしながら、相手のことを聞いたり、自分のことを話したり。

それもあまり続かなくなってきたころ。

「手を握っても良いですか?」

そんなことを言われて、右手を差し出しました。

相手の手は温かくて、わたしの指先は冷たいのに。

手を握られると話して解れた緊張感が、一気に高まっていくようでした。

あまり盛り上がってもいなかった会話も、ますます無口な時間が増えて。

手を握ったまま。

そろそろ帰らないのかな?と思っていたくらいでした。

わたしがあくびをしてしまって、相手のひとがそれに気が付くと
「そろそろ帰りますか?」
と言ってくれました。

わたしは頷いて、そうすることを伝えたら、
「じゃあそうしましょうか」
と。

手は握ったまま。

車を動かすのではなくて、相手のひとが体を寄せてきました。

そのまま顔を近づけて唇を重ねてきます。

「いい?」

そんな確認の言葉に返事もできないままで、2回3回とわたしの唇は、相手のひとの唇に重なりました。

手を握って体を寄せて。

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