今から12年とか、13年とかだから。
ひとむかしっていうか、ものすごく昔っていう感じの思い出。
わたしにとって、初めて足を踏み入れた場所でした。
秋の北アルプスは、何もかもが初めて見る景色で。
「日本一の紅葉」って言われていても、そもそも初めて見るその景色が、日本一っていわれれば、そんな気にもなってくる感じ。
たしか。。。
歩き始めたのは9時くらいだったと思います。
それから、舗装されていない林道みたいなところを歩いて。
池の畔で休憩をして。
それからまた歩いて。
山に登るくらいの場所なのかと思っていたのに、意外と長く平らなところが続くんだって思っていたのを覚えています。
連れて行ってくれた夫婦と息子さんと。
みんな足が速くて。
わたしも一生懸命に着いていくのだけど。
年齢の違いなんて、どこにも感じられないくらい。
最初の日は、陽が暮れる前に、山小屋に入っていました。
わたしにとって初めての体験ばかりだったけれど。
もちろん山小屋も初体験で、ボロボロでホコリと煙の匂いがするのを想像していたけれど、普通の建物と変わらないくらいにピカピカな床。
ご飯も普通と変わらないくらいで美味しい。
ただ、お風呂は石鹸を使ってはいけなくなっていて、タオルで擦るだけでした。
部屋は何人かが共同で使う二段ベッドので。
ベッドも狭くは無いから、荷物を運び込めるくらい。
おかげでしっかり眠れて。
次の日は、たぶん6時ごろだったと思います。
その時間から歩いていて、だんだん山道らしい登りで、歩いたり休んだり。

どこまでも道が続くみたいに見えて、いつまで歩いても到着しないんじゃないかって思うくらい。
危ないと思うような記憶はないけれど、ひとつひとつの段差がキツかったっていう思い出です。
2日目に泊まった山小屋は、たぶん想像していたのと同じような、ちょっとホコリが香りそうなところだった気がします。
トイレは外だったし、水道も外だったし。
あと、とにかくひとが多くて。
景色も良いのだと思うけれど、ひとが目につく感じ。
何も知らないわたしが行ったくらいだから、きっと知っているひともくるし、わたしみたいなひとも来るし。
ひとが集まってくる理由はあるっていう感じ。
山小屋も、きっと普段はひとが少ないのかななんて思うけれど、このときは満員で大盛況っていう感じでした。


夜、「星を見た方が良い」って教えてもらって、外に出ました。
それまで見たことが無いくらいの星がいっぱいキラキラしていて。
テレビの砂嵐みたいだなって思ったのを覚えてます。
あと、とにかく寒くて。
そこでじっと星空を眺めるなんて優雅なことをしていたら、あっという間に体調を崩してしまいそう。
先に、アルミ箔の防寒シートみたいなのを教えてもらっていたから、それを持って行ったけれど。
風は凌げても、下がっていく体温を温めることはできなくて。
ちょっと見たら満足してしまって。
山小屋の布団に戻りました。
けれど、、、大盛況の山小屋は、いろいろな音も大盛況で。
男女区別無く、広いところに布団が並べてある感じだから、いろいろな音が筒抜けで。
とても落ち着いて寝られる感じじゃなかったです。
しかも、混んでいるから、隣のひとと背中合わせで横になるような感じで。
あのとき、ちゃんと眠ることができたのかどうか、今は記憶も無いです。
どんなふうにして夜の時間を過ごしていたのか。。。。

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