久しぶりの家

このあいだ、
久しぶりに家へ帰りました。

ずっと気になっていたし。
旦那さんとは連絡を取ってはいるけれど。
顔を見ることもないし。

声を聞くことも少ないし。

わたしから距離を置いているのに。
とても勝手なことをしているのに。

ひとりの時間が前よりも増えて、何もかもがわたしひとりっていう思いも強くなって。
なんだか家のことが懐かしく思えて。
ものすごく昔のことのような思いもありました。

ちょっとで良いから、その懐かしさを身近に感じたいような、そこに戻りたいような気もしていて。

どんな予定でいるのかを、旦那さんに聞いてから。
いきなり顔を合わせるのも気まずいから、留守の頃合いを見計らって行きました。

玄関の外は、ふだんと変わらなくて。
見覚えのあるものばかり。

街もそうだし、玄関のドアの色も。

いつからだっけ?と思うくらいに、距離を置いてから時間が経って。
気にしていたことも、だんだんと忘れてしまうようになってきているし。
それも普通に感じるようになってきているし。

自分のことは、薄情としか思えないけれど。
でも、ふだんと変わらない家の外見は、戻ることも簡単なのかなと思えました。

ドアの鍵を開けて、家の中に入ると、そこも普段と変わらないくらい。

思っていた以上に、掃除もしてあるし、ゴミも溜まっていないし。
洗濯物は家の中に干しっぱなしだったけれど。
わたしがやっていたことを、旦那さんはひとりでも十分にできる感じ。

仕事をしながら、同じことができるのなら、わたしはいてもいなくても、あまり変わらないのだろう。
とも思ったけれど。
わたしにとっては、どうだったのだろう。なんて、ふと思いました。

自宅なはずだけれど、ひさしぶりの家は落ち着かなくて。
手持ち無沙汰といって良いのか、掃除や片付けぐらいと思っていたのに、それもしなくて良い状態を見てしまったからなのか。
家の外からは居場所はあると感じたけれど、家の中には必要とされるところがあるのか分からなかった感じを受けました。

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