手を繋いだままで

知り合った、うっちーというひと。
ランチへ行こうっていう話しから、一度、会うことになって。
それからも連絡がきてました。

ランチをした、その日のうちに、食べに行ったところの感想から雑談が始まって。

ひとことふたこと、毎朝とか、毎夕とか。
わたしの近況を伺うようにして、自分のことを伝えてきます。

ただ、
ときどき、また都合が良かったら、どこかへ一緒に。と言われて。
そんなに積極的に会いに行こうとも思わなかったけれど。
断り続けるのに、いちいち理由を見つけたり、話題を逸らしたりしているのが、面倒なこともありました。

別に、前にランチをしたときの印象が悪かったわけじゃないし。

そんなに機会があればって思っているのなら、またどこかへご飯をしに行ってもいいのかもと思っていました。

仕事が終わった夕方の時間。
前と同じように、お店を決めて近くの駅で待ち合わせました。

まだ明るい時間だけど、お店が混んでしまったり、締まってしまうこともあるだろうから。
早めに集まろうっていう約束にしていました。

お店までの道のり、連絡をくれるおかげで、話すのも自然で。
話題が無くなって黙ってしまっても、それをぎこちなく思うこともなくて。

迷うこともなく、お店について、メニューを選んで。
目当てのご飯を食べて。

今度は和食だったのだけど、席が少なくても声の大きさを気にしなくていいような雰囲気で。
ひそひそ声で話さなくても、みんなが普通に話していて、自分の声を気にしなくてもいい感じ。

おいしくご飯が食べられたのと、気兼ねなく過ごせたのはとても良かったです。

ご飯のあと、軽くお茶して帰ることにしました。

あちこちで見かける、緑色のマークのチェーンのコーヒー店。
うっちーのあとについて、メニューを眺めて、空いている席を探して。

テーブルの席が空いていたから、そこに座って少しおしゃべりをしました。

特に話したいことがあるわけでもないし、落ち着く相手というわけでもないのだけど。
せっかくお互いに時間を作ったのだから、ご飯だけを食べて帰るっていうのも味気なく思って。

わたしは、ブラックコーヒーの2番目に小さいサイズ。
それでもたくさん飲んでいると思うくらいなのに、うっちーは冷たくて甘いもので、一番大きいサイズ。

やっぱり若いし、男のひとは、なんでも大量に摂取するんだなんて思って見てました。

しかも、飲むのも早いし。
30分もかからないうちに飲み干してしまっていて、わたしの方が残していたくらい。

途切れ途切れで、話しながら、のんびりな感じだったのに飲むのだけは早くて、横目に見ていたけれど、ちょっと驚きました。

「このあと、どうしますか?」
というような話しになったので、わたしは、そろそろ帰ろうかという雰囲気を醸したつもりで、時計を見ました。

うっちーは、少し残念そうに声が小さくなって、
「帰りましょうか」
と言ってくれました。
カップをダストボックスへ置いて、お店から出るとき、妙にうっちーが近くに立つなと思っていたら、歩きながら手を握られました。

駅まではすぐ。
歩いて2・3分ぐらい。

手を繋いだままで歩きながら、
「同じ方向へ帰っても良い?」
と聞かれて、「なぜ?」と思いながら、このあと寄るところがあるからと、やんわり断ったつもりでいました。


コメント

  1. wolf より:

    今回のお相手さんとは純愛モードからの始まりですね。
    最近はあまり手を繋ぐことないなあ。(淋)